2024.03.29 社長

社長のきもち 2024年3月

2月の暖かさの反動があったかのように3月は肌寒い日が続きました。寒気の影響や冷たい雨が続いたため、桜(ソメイヨシノ)の生長は足踏みとなり、西日本や東日本の桜の開花は、昨年より大幅に遅れています。東京は昨年3月14日の開花より2週間以上遅い29日、大阪は31日の予想となっています。温暖化の影響で毎年桜の開花が早く、入学式時期には桜の花が散っていることが多かったのですが、今年は入学式の頃にも満開となっている地域が多そうです。満開の桜でお祝いのムードを盛り上げそうですね。

 

能登半島地震の発生から3か月近くが経とうとしています。被害規模があまりに大きく、被災された地域の復興には相当の時間を要する状況ですが、様々な支援活動がすでに始まっています。観光や伝統産業を含めた地元産業の復興がこれから重要な役割を果たしていきそうです。地元産業の復興の一つとして、能登半島地震で被害を受けた石川県内にある五つの酒蔵を支えようと、全国の酒蔵が参加した共同醸造プロジェクトが進んでいます。製造設備などを失った酒蔵の持つノウハウを、他の酒蔵と共有し、委託醸造を行うほか、両酒蔵が協力したコラボ日本酒も売り出しながら、再建に向けた資金調達と販路維持に向けた取り組みが始まっています。

今回のプロジェクトには「能登の酒を止めるな!」を合言葉に全国の酒蔵に協力を呼びかけたところ、16都道県の19酒蔵が協力に応じたとのことです。日本酒づくりには、杜氏さんの経験則に基づく独自の製造ノウハウなどが詰まっており、他の酒蔵に情報を出すことを嫌う保守的な酒蔵が多い中で、その垣根を越えて協力し合う姿に感銘を受けます。

今回の支援プロジェクトに参加した広島県内の酒蔵の社長さんは「お互い地域に根付いた酒造りをしていて志は同じ。将来に向けて学び合い、より良い酒を提供していきたい」とコメントされていますが、どの企業においても相手先から学ぶ謙虚さと向上心が必要と感じています。
当社も現在多くのパートナーとコラボレーションを行っていますが、将来に向けて学ぶ気持ちをさらに高めていきたいと思います。

 

4月1日には大興グループの入社式が行われます。
今年はグループ全体で14名の新入社員の皆さんを迎えることになっています。
同日よりグループでの合同研修も始まります。この期間は同期の新入社員同士が交流と懇親を深める大切な時期にもなっています。新入社員の皆さんの新たなスタートを後押しできるよう我々もしっかりと応援していきたいと思います。

 

また4月10日から12日の3日間名古屋市の「ポートメッセ名古屋」で行われる「第9回ものづくりワールド名古屋」の「設計・製造ソリューション展」のゾーンにダイテックはブース出展します。

今回は多くの製造メーカーが課題に挙げている「3Dデータの徹底活用」をテーマに、当社が提供するソリューション(製品および各種サービスなど)を来場者にアピールします。

現在も製造業を代表する複数のメーカ様より3Dデータの徹底活用について具体的な相談を受けていますが、今回の展示会への出展を契機にさらにその輪を広げていきたいと思います。

 

桜の花の開花が遅れ、見頃はこれからになりますが、春を告げる菜の花は、今が見頃の時期になっています。黄色が鮮やかな菜の花はいつ見ても美しいですね。気持ちも新たに4月を迎えたいと思います。