2021.07.29 社長

社長のきもち 2021年7月

全国各地で本格的な夏のシーズンを迎え、最高気温が連日35度を上回る地域も増えてきました。今年も暑い夏になりそうです。ただ宮城県では、これまで上陸したことのなかった台風が先日県内に上陸し、荒れ模様の天候となったようです。気候変動に伴う台風の発生数は近年増えており、8月以降は台風への警戒も高まりそうです。自宅近郊の海水浴場ではこのところの暑さで海水浴客も増えにぎわいを見せていますが、コロナ禍の中、例年よりはにぎわいは少なめのようです。

1年延期となった東京オリンピック2020が始まり、連日日本選手の活躍が伝えられています。今回の大会では、世界から205の国・地域が参加し、1万人以上の選手が日本で競技をしています。前回1964年に開催された東京オリンピックでの参加国・地域が93だったことから、2倍以上の規模になったことがわかります。競技数も当時の22にから33に増えています。前回の東京オリンピックが開催された当時、私は5歳半の幼稚園児だったのですが、家族で一緒にテレビで観戦していた記憶はほとんど残っていません。ただ当時近所にあった街の電気屋さんの店頭に、テレビ観戦をする人だかりがあったのを何度か見た記憶が残っています。当時のカラーテレビの値段は約17万円(当時の平均月収の約20倍)という高価な商品で、一般家庭ではほとんどが白黒テレビの時代(カラーテレビの世帯普及率は1%未満)でした。宣伝用に店頭に並んでいたカラーテレビで競技を一目見ようと、多くの人が電気屋さんに集まっていたようです。カラーテレビやマイカーにみんなが憧れていた時代でした。今回の東京オリンピックは、コロナ禍で緊急事態宣言が東京都に発出されている中での前例のない開催となりました。開催への賛否両論がある中、複雑な気持ちを抱えて大会に臨む選手も多かったと聞いています。我々は観る立場で、応援することしかできませんが、大きな怪我やアクシデントもなく、各選手がそれぞれの最高のパフォーマンスをこの大会で発揮できることを祈っています。

 

東京での新型コロナの新規感染者数が3,100人を超え、これまでの最高数となりました。危機感と警戒感が日を増すごとに高まっています。感染力の強いデルタ株が広がっているのが要因のようです。65歳以上の高齢者へのワクチン接種は進み、感染者数は下がっている一方で、ワクチン接種が進んでいない20代・30代の感染者の割合が増えており、ワクチン接種の加速が望まれています。コロナ禍で1年以上の長期にわたって行動や活動が制限され、自粛疲れが出ているのは事実だと思います。コロナ以前のあたりまえの生活や活動を取り戻したいと願う気持ちは誰しも同じですね。皆さん一人一人も引き続き感染予防に努めていただきながら、一緒に立ち向かっていきましょう。