2025.12.25 社長

社長のきもち 2025年12月

日本列島の上空に12月らしからぬ暖気が流れ込み、特に日差しが届いた九州や近畿、北陸などで気温が高くなり、福岡市では20日の最高気温が10月中旬並みの23.2℃まで上昇し、大阪市でも10月下旬並みの20.8℃、金沢市でも10月中旬並みの22.4℃を観測しました。

 

季節が秋へと逆戻りしたような天候が続いていましたが、25日午後からはジワジワと寒気が列島に押し寄せ、年末にかけて西高東低の強い冬型の気圧配置になり、この時期本来の寒さになる見込みです。寒暖差で体調が崩れやすくなるので注意したいですね。

 

年末の予報では、北海道、東北、関東甲信では、この時期としてはかなり気温が高くなる見込みで、気象庁は10年に一度レベルの高温となるとして「高温に関する早期注意情報」を先日発表しました。東日本では暖かい年越しを迎えることになりそうですが、ただ寒の戻りは早く、冬らしい寒さに年明け後はなっていきそうです。

 

 

 

今年1年を振り返ると、就任早々に行ったトランプ米大統領の高関税政策に世界が翻弄され、我々の取引先でもある自動車メーカーを中心にその影響を大きく受けました。今後もこの影響は続いていきそうです。

 

そして今年は昨年同様、物価が上がっているのを実感した年でした。

ガソリンについては、1974年から「一時的」に上乗せされたガソリン暫定税率税金(1Lあたり25.1円)が今月廃止となり、価格が下がることになりましたが、原油や天然ガス、小麦・大豆といった原材料価格の上昇に伴い、食料品や日用品、ガソリン、電気料金なども連動して値上がりが続いています。

 

また、原材料価格の上昇以外にも、円安の影響や、製品を運ぶための物流費や製造・販売にかかる人件費の上昇など、これらのコストの増加分が製品価格に転嫁され、我々が購入する際の価格が引き上げられています。

 

さらに、野菜や果物などの農産物は、天候の影響によって生産量が大きく変動することから、生鮮食品価格は変動しやすく、天候不順などで生産量が減少すれば、一時的な物価上昇を起こすことになります。近年続く猛暑による野菜や果物などの価格の上昇は、今後も続いていくことが懸念されます。

 

また、今年もお米の価格は高止まりが続いています。高止まりの要因としては、猛暑などによる収穫量減少(供給不足)、肥料・燃料費などの生産コストの急上昇、インバウンド需要や家計での消費増(需要増)、さらに業者間の「お米の取り合い」や投機的取引が重なったことなどがあげらています。お米作りの担い手不足も深刻な課題になっており、より踏み込んだ対策を政府には求めたいと思います。

 

 

 

来年(2026年・令和8年)の干支は午(うま)で、十干と十二支を組み合わせた六十干支では「丙午(ひのえうま)」になります。午(うま)は、昔から 躍動・成功・勝負運 を象徴する干支とされてきました。

まっすぐ前へ進む力強さから、事業が発展する年、努力が実を結ぶ年ともいわれます。

 

また、馬は人の暮らしを支えてきた大切な存在で、家族を守り、幸せを運ぶ縁起の良い動物として親しまれてきました。2026年は、その中でも活気のある「丙午(ひのえうま)」になります。

皆さんにとっても、会社にとっても前進を感じられる年にしていきたいと思います。