2021.06.28 社長

社長のきもち 2021年6月

東京、大阪、福岡、広島などの10都道府県に出されていた緊急事態宣言は、沖縄を除く9都道府県で6月20日に解除され、東京や大阪などの7都道府県はまん延防止等重点措置に移行となりました。感染者数は日本全体では減少傾向にありますが、東京ではやや増える傾向がまた見られ始め、東京オリンピックの開催を目前にし、感染拡大の懸念が高まっています。感染力の高い変異株に置き代わっていることも心配材料です。一方ワクチン接種は、65歳以上の1回目の接種率は50%を超え、2回目の接種率も20%まで進んでいます。職域接種も6月24日から始まり、65歳以下の一般国民の接種も地域差はありますが進み始めています。他国の例を見れば、ワクチン接種が進むことで感染者の増加は収まり、コロナ感染拡大前の日常生活を取り戻しつつあるようですが、我々も今後ワクチン接種に協力しながら、事態の好転と収束を見守っていきたいと思います。

 

「レジリエンス(跳ね返す力)はその人を強くし、その人を変える」ということを強く感じたNHKの番組(ニュース番組の中の一部)が6月にありました。リオデジャネイロ・パラリンピックの女子走り幅跳びで、6mを超える跳躍で世界記録を2回も更新し、金メダルを獲得したフランスのマリー アメリ・ル フュール選手を取り上げた放送でしたが、この特集をリポートしていたNHKの後藤リポーター自身も、人工内耳という補聴器具を外すと音が全く聞こえない進行性の感音性難聴を持つ障がい者で、聴覚障害により発音がどうしても明瞭ではなく、時には「聞き取りにくい」などのつらい声が寄せられることもあるとのことです。ハンディキャップを抱えながらしっかりと丁寧に私たちにリポートしている姿に感銘を受けました。そしてこの番組で取り上げたパラアスリートのマリー アメリ・ル フュール選手のレジリエンスの強さに心を強く打たれました。自分だったらここまでポジティブな考えはできないと思う場面がいくつもあったのですが、15歳の時に事故で左足を失った時「頑張って前に進むか、それに屈して、人生をむだにし、周りの人たちもネガティブな状況に巻き込むか、選択を迫られた」時の彼女の覚悟の強さや、「人生に本当の失敗はなく、学びがあるだけです。制約や失敗、苦労から学ぶことができる」というポジティブな彼女の言葉に、失敗(できない)と我々が考えていることは、何かを達成するための一つのプロセスで、そこで経験したことを次に生かすための学びの機会(チャンス)と考えられることに気付きました。我々も仕事や私生活の上でもこのポジティブな考え方を取り入れて今後も進んで行きたいですね。
参考URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210615/k10013083881000.html

 

広島市の街中で利用者が増えている移動手段に「ぴーすくる(レンタル自転車)」があります。通勤途中に最近はよく見かけるようになりました。ぴーすくるは2015年からNTTドコモが広島市から運営を引き継いで行っているシェアサイクル事業で、市内に約40か所のサイクルポートがあります。当日すぐに誰でも利用できる1日パスのほかに、事前にインターネットで会員登録をし、必要な時にスマートフォンなどで予約して利用する会員プランがあるとのことです。まだ利用したことはありませんが、電動アシスト付き自転車ということもあり、少し遠距離でも利用できそうです。このぴーすくる、昨年から利用者が約5割増えているとのことですが、コロナ禍でバスなどの公共交通機関をなるべく避けるために通勤者が利用しているケースが多いようです。