2021.08.31 社長

社長のきもち 2021年8月

猛暑で始まった今年の8月でしたが、2週目以降は梅雨のような降雨の日が続き、西日本を中心に豪雨災害も発生しました。日照時間が例年の半分以下の地域も多く、いつもの暑い夏とは違う8月になりました。東京パラリンピックは現在開催中ですが、東京オリンピックが閉幕し、夏の風物誌ともいえる甲子園の高校野球も終わりました。祭りの後の淋しさのようなものを感じる一方で、新型コロナの猛威は収まることなく、感染者数は8月も我々の想像を超えて増え続けており、不安が広がっています。特に10代や10代以下の低年齢層の感染が急拡大しているのは気懸りです。終息の道のりがまだ見えない厳しい状況が続いています。

 

先日「中高生が思い描く将来についての意識調査2021」についての記事が新聞に掲載されていました。この調査は、ソニー生命保険が2019年から1,000名(中学生200名、高校生800名)を対象に毎年実施しているもので、今回が3回目の調査結果となっています。中高生が抱える「将来の夢」については:

◆中学生が抱く、将来の夢
・男子1位「お金持ちになる」 2位「素敵な相手と恋愛・結婚する」
・女子1位「好きなことを仕事にする」 2位「趣味を充実させて生きる」

 

◆高校生が抱く、将来の夢
・男子1位「好きなことを仕事にする」 2位「安定した毎日を送る」「お金持ちになる」
・女子1位「好きなことを仕事にする」 2位「素敵な相手と恋愛・結婚する」

とういう回答結果になっています。「好きなことを仕事にする」という職業観を持った中高生が多いですね。この「好きなこと」は十人十色だと思いますが、インターネットの発達によって、誰もが世界とつながる時代の「好きなこと」は、従来とはその志向性が変わってきているように思います。それを象徴するかのように「将来なりたい職業」については:

◆中学生が将来なりたい職業
・男子1位「YouTuber」 2位「プロeスポーツプレイヤー」
3位「社長などの会社経営者・起業家」  4位「ITエンジニア・プログラマー」
5位「ゲーム実況者」

 

・女子1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」 2位「YouTuber」
3位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」 同じく3位「美容師」
5位「ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター)」

 

◆高校生が将来なりたい職業
・男子1位「YouTuberなどの動画投稿者」 2位「社長などの会社経営者・起業家」
3位「ITエンジニア・プログラマー」 4位「公務員」5位「教師・教員」

 

・女子1位「公務員」 同じく1位「看護師」
3位「教師・教員」 同じく3位「歌手・俳優・声優などの芸能人」
5位「保育士・幼稚園教諭」

という回答結果になっています。高校生になると憧れから現実感が加わり、職業観もより現実の世界へ変化していますが、中学生では男女とも「YouTuber」が上位になっているのは世相を反映していますね。また「プロeスポーツプレイヤー」については新種の職業といえます。YouTuberについては、人気は高いものの、誰もがお金を稼げる人気YouTuberになれるわけではありません。しかし、動画を通じて誰もが世界へ情報発信することができる敷居の低さと、身近にいる普通の人がYouTuberとして活躍している背景があるように思います。

コロナ禍で医療従事者や保健所の中核機能を担う専門職員の人材不足が顕著になりました。また毎年自然災害が増える中で、防災や災害対応に関わる専門人材も不足しています。将来を担う若い世代から、我々の生活・健康・安全を守るそういう気概を持った人材がたくさん出てくることを期待しています。

近年の気温の上昇が原因なのか、水田や用水路の減少により卵を産む場所が少なくなったことが原因なのか、以前は家の中までよく飛んで来ていたオニンヤンマなどのトンボが、ここ数年はほとんど見かけなくなりました。屋外に出ると、オレンジ色がかった体のショウジョウトンボ(ウスバキトンボが正式名らいしいですが)を道端でよく見かえますが、トンボ全体の数は近年減っているように思います。春から夏にかけて見かけるチョウも同じ現象のように感じます。季節感を感じる生き物を見かけなくなるのは淋しいですね。子供のころ網で追いかけていた時代が懐かしくなります。いつまでも自然と共生する時代であってほしいと思います。