2022.09.01 社長

社長のきもち 2022年8月

猛暑が続いた8月も日中の気温はまだ高めですが、朝晩は少ししのぎやすくなってきました。二十四節気の上では、この時期は「処暑」にあたり、暑さが治まり、朝晩の涼しさに初秋の息遣いを感じる頃とされています。また秋の台風シーズンに入っていく頃ともされています。既に現在南の海上では台風11号が発生し、沖縄方面に進んでいますが、今後は日本列島に向かって北上する台風も増えてきそうです。

 

 

7月以降増え始めた新型コロナの感染者数は、8月もその勢いは衰えず、全国で20万を上回る日が続きました。8月28日の発表では、これまでに全国累計で約1,850万人の人が感染し、日本の全人口の約15%にまで達しています。これほどまで多くの人が感染したという事実に、新型コロナの感染力の強さと変異を繰り返す増殖力(しぶとさ)を改めて感じます。移動制限のなかったこの8月の影響と、学校関係の授業が始まる今後の影響がどのように出てくるか見通せない状況ですが、少しでも好転していくことを望むばかりです。

 

 

地方の鉄道路線が廃線の危機に直面しています。JR西日本は今年4月、路線の維持が困難としている関西、北陸、中国地方の赤字路線の収支を初めて公表していますが、JR東日本も先月、同様の公表をしています。地方での鉄道利用者の減少は全国的な課題で、コロナ禍が打撃となり鉄道各社は赤字路線を支える余力を失っており、バス輸送への転換などを念頭に、持続可能な公共交通のあり方を検討する動きが本格化しそうです。国土交通省でもこの課題を重く受け止め、先月有識者会議を立上げ、輸送密度が1000人未満の路線について、国と自治体、鉄道事業者が存廃を協議する仕組みを設けるよう提言していますが、沿線自治体からは「廃線ありき」と反発や警戒の声があがっています。

 

地方の鉄道路線の利用者は、30年前の1991年度には5億人を上回っていましたが、人口の減少とマイカー利用者の増加によって2020年度では3億人を下回り、40%を超える大幅な減少となっています。また郊外型の商業施設が増加した影響により、鉄道の駅を中心とした街の賑わいは一変し、地方ではシャッター商店街も増えています。人の肩と肩がぶつかるような駅前商店街の賑わいがもう復活することはないかと思うと、少し淋しさを感じてしまいます。地方鉄道の在り方が前向きに議論されることを望んでいます。

 

 

新型コロナの影響で昨年は多くのランニング大会が中止となりましたが、今年は全国で行動制限が緩和されていることもあり、多くの場所で大会が開催されています。事前の健康チェックやスタート時までのマスク着用など新型コロナへの対応を十分行った上での開催となっています。

8月は猛暑日が続き、私が参加した地元の森林公園で行われた大会も午前8時30分のスタート時点で29度の厳しい暑さでしたが、アップダウンの多い1周約6kmのコースを走ってきました。かなりタフなレースでしたが、森林の新鮮な空気と木陰の気持ち良さも感じた大会でした。暑さにも負けずこれからもチャレンジしていきたいと思います。