2022.08.01 社長

社長のきもち 2022年7月

全国的に大気が不安定な天候が続いていますが、これから本格的な暑さが続きそうです。気象庁が発表した1か月予報によると、8月は太平洋高気圧の勢力が強まり、さらに大陸からのチベット高気圧も勢力が強まるため、二つの高気圧が重なる西日本側では特に暑さが厳しくなる見込みです。今後の暑さ対策には十分注意していきましょう。

 

 

さて新型コロナの新規感染者数が20都道府県で過去最高を更新し、1日あたりの全国の新感染者数が20万人を超える日が続いています。6月28日の同数字が約2.2万だったことから、この1か月の間に約10倍に急激に膨れ上がっていることが読み取れます。県外に住んでいる私の家族にも陽性者が出ている状況で、感染のリスクが身近に差し迫っていると感じています。さらにオミクロン株の派生型が、現在主流の「BA.5」から感染力が約3倍高いとされる「BA.2.75」への置き換わりが進んでいるとの情報もあり、世界で警戒感が強まっています。今年の夏に旅行や帰省を計画していた人たちにとっては、今年こそは予定通りにと思っていただけに、現在の状況に不安を感じていることかと思います。ウイルスという目に見えない難敵にどう対応していいのか本当に苦慮してしまいますが、行動制限が発表された場合には行動の自粛も考える必要がありそうです。

 

 

我々も関心の高い「空飛ぶクルマ」について国内でも動きありました。

「空飛ぶクルマ」 や物流ドローンを開発する日本のSkyDrive社は、2025年の大阪・関西万博(大阪万博)開催を見据えた日本初の「空飛ぶクルマ」の社会実装に向け、大阪ベイエリアにおける離発着ポートや飛行経路の実現性を官民学連携で検証すると先日発表しました。大阪市は、政府が制定した「スーパーシティ型国家戦略特区」の一つで、関西・大阪万博開催時に日本初の「空飛ぶクルマ」の社会実装としてエアタクシーサービスを目指しています。

 

気になる「空飛ぶクルマ」の外観と仕様は以下のURLから確認できます。

https://skydrive2020.com/air-mobility

 

「空飛ぶクルマ 」については、世界各国で開発は進んでいますが、日本では2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されています。安全性の確保や法律整備など本格的な普及までにはまだまだハードルはたくさんありそうですが、2025年の大阪万博をきっかけに普及に向けた取り組みがさらに進むことを期待しています。2030年代は「空飛ぶ車」が我々の日常生活で普通に見ることができる時代になっているかもしれませんね。

 

 

 

先日7月23日は土用の丑の日でうなぎ料理を食べられた方も多かったと思います。うなぎの稚魚であるシラスウナギの流通量が減っていることからうなぎの値段は高止まりで、気軽に食べられる料理ではなくなっていますが、うなぎは栄養価が高く健康増進と精力アップの効果があることから、古くから夏バテ解消の食材として食されてきました。

 

土用とは「季節の変わり目の約18日間」のことを指し、本来は夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の直前に年4回あります。また丑の日は、干支(えと)の十二支からきています。十二支は年にもありますが、日にもあり、12日ごとに繰り返されます。すると約18日間の土用の期間中に、丑の日が1~2回発生します。これが土用の丑の日ということになります。今年は8月4日も夏の土用の丑の日にあたります。

 

日本では古くから季節に合わせた旬の料理や我々の体に配慮した料理が好まれて食されてきました。今月訪れた京都の小料理屋さんのお店の中には、1年間の季節ごとの食べ物が記された「食の歳時記」の額がかかっていましたが、古くから受け継がれたきた日本の食文化の奥深さにあらためて気付かされます。

 

8月は「半夏生 蛸」と記されています。田植えを終えた稲や畑の作物が「タコの足のようにしっかりと根を張って豊作になるように」 と願いを込めて、農家の人々が神様にタコをお供えしたことが由来とされていますが、8月は蛸を食べて先人の思いに少し触れてみたいですね。