2023.03.29 社長

社長のきもち 2023年3月

「春はセンバツから」という言葉がありますが、選抜高校野球も始まり、桜の花も一気に開花し、春の季節をしっかりと感じる頃になりました。

 

プロ野球の世界では、先週WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準決勝・決勝戦がアメリカ・フロリダ州の「ローンデポ・パーク」球場で行われ、日本チームが見事優勝を飾りました。本場アメリカの地で日本チームが奮闘する姿に心を打たれた野球ファンは多かったことと思います。また今回は野球ファンだけでなく、日本中で多くの人たちが応援していたことにスポーツの影響力の大きさを感じました。次回のWBCは2026年に開催されることが決まっています。2026年もまた楽しみですね。

 

 

今月17日に山口県央部での就職を考えている大学、短大、高専、専門学校の学生を対象とした企業訪問バスツアーが開かれました。今回は新しく開設したダイテックの宇部事業所も訪問先企業の一つとして協力させていただきました。

今回の企業訪問ツアーは、山口市の定住促進課、宇部市の移住定住課の方々が主体となって企画されています。学生を含めた若い人材の県外流出に歯止めがかからない中、県外からの若い人材の移住・定住に山口県のみならず多くの地方自治体が力を入れています。その中で受け皿となる就職先企業の整備(魅力ある企業の誘致)が大きな課題となっています。

 

地元広島県については、2022年の総務省の人口移動報告によると、2年連続で転出超過(転出者が転入者を上回る)が最も多い都道府県となっており、転出先の30%が東京地域で、20代の転出数が全体の65%を占めています。「できれば広島で就職したかったけど、働きたい企業を探したら東京にしかなかった」を挙げる学生が多かったとのことです。

 

就職情報サイト運営大手のディスコの調査によると24年に卒業予定の大学生が志望する業界の1位は「インターネットサービス」、2位は「情報処理・ソフトウェア」となっており、将来も成長と安定が続くとされるIT系分野に人気が高いことがわかります。IT関連事業所の約32%が東京に集中(広島は約2%)していることが、東京への就職が依然多い理由となっています。

この構造的な問題をすぐに解決する方策は簡単には見つからない状況ですが、就職先の選択肢となる将来性(デジタル分野に強いなど)に富んだ、魅力ある企業が地方でもたくさん生まれてくること。それこそが解決につながっていくと思われます。我々もそうした企業の一つになれるよう目指していきたいと思います。

 

 

来週から4月に入り、大興グループの入社式も4月3日に行われます。今回大興グループには20名の新入社員の方が入社されます。内6名がダイテックの新入社員です。

この季節になると、「春は入社式から」と感じることも多くなってきました。この入社式から若い力が将来に向かって育っていくことを楽しみにしています。

 

 

桜の花の見事な咲きっぷりにはかなわないのですが、菜の花の鮮やかな黄色の隊列に思わず車を止めて写真に収めました。春の主役たちに感動をもらいますね。これから気候も良くなり、外出が楽しみになりそうです。