2023.08.31 社長

社長のきもち 2023年8月

8月も終わりを迎え、例年なら少し暑さも和らぐところですが、記録的な今年の暑さはまだしばらく続きそうです。

 

気象庁によると、7月の全国の平均気温は平年と比べて1.91度高く、気象庁が1898年に統計を取り始めてからこの125年間で最も暑い7月になりました。この暑さは8月に入っても続き、新潟県をはじめ東北など日本海側を中心に最高気温が38度を超える危険な暑さが連日続いたほか、北海道でも気温がかなり高くなり、8月23日には札幌市で36.3度に達し、1876年に統計を取り始めてから最も高い気温となりました。東京都心部の猛暑日の日数も8月28日までに21日に達し、こちらも1875年に統計を取り始めてから最も多くなっています。

 

この暑さが今年だけの特別な現象であればと思うのですが、気温の上昇は来年以降も予想され、暑さに対する対策や考え方を見直ししなければいけない状況になりました。

たとえば冬の寒さが厳しい北海道の多くの小学校は、冬休み期間が本州に比べ10日程度長いことから、夏休み期間は、例年7月26日から8月19日頃までと本州に比べ12日程度短く設定されています。

しかし、今年は北海道でも猛暑日が続いたことから、暑さ慣れをしていない小学生の熱中症を避けるため、臨時休校の策を取った小学校もあったようです。今月最高気温が37.1度に達した北海道北見市では、夏の最高気温の平均は28度程度とのことなので、今年がいかに高温であるかがわかります。

北海道の公立小・中学校の教室の冷房設置率は16.5%(全国の小・中学校の設置率は95.7%)であることを考えると、北海道では今後冷房設備の早期設置や夏休みの期間の見直しを行う議論が始まりそうです。

 

 

今月はハンガリーのブダペストで行われた「世界陸上2023」に続き、バスケットボールワールドカップが8月25日から9月10日まで、アジアのフィリピン・インドネシア・日本に分かれて開催されています。出場32チームが頂点を目指し、熱戦が連日繰り広げられています。

バスケットボールの世界では、本場米国と欧州豪勢が圧倒的に強く、国際試合で日本が勝つことは難しいとされてきましたが、先日沖縄の会場で行われたフィンランド(世界ランキング24位)戦では、日本(世界ランキング36位)が18点差を跳ね返し、格上相手に大逆転で勝利しました。

日本がW杯で勝利するのは2006年以来17年ぶりのことだそうです。2021年に開催された東京オリンピックでは、日本女子代表チームが銀メダルを獲得する快挙を成し遂げましたが、銀メダルに導いたトム・ホーバス・ヘッドコーチが今回は男子代表チームのヘッドコーチとして快挙に導いたことが印象的でした。

 

フィンランド戦で25得点9アシストの大活躍をした河村勇輝選手は、私の地元に近い山口県の柳井市の出身で、柳井中学校時代から頭角を現し、その後福岡第一高等学校へ進学して全国大会でタイトルを4回獲得しています。

ずいぶん過去の話になりますが、私も中学時代バスケットボール部に所属し、柳井中学校と同地区だったことから同中学校と何度か対戦をしています。その当時から柳井中学校は強く、一度も勝てなかった思い出が蘇ります。地元出身の河村勇輝選手を今後も応援していきたいと思います。

 

 

今年度は「静」から「動(動かす)」をスローガンに、会社としていろいろな取り組みを実施しています。その中で「会社の成長に積極的に貢献する人財を発掘し、育成する取り組み」として『チャレンジ・プロジェクト・プログラム』をスタートさせています。デジタル関連のテーマを中心に、今回8つのプロジェクトテーマを採択し、それぞれのテーマごとにプロジェクトマネージャーを社内から人選し、役員がサポーター役として支援します。

今後も様々なプロジェクト活動を通じて、社内に新たな風を吹き込んでいきたいと思います。