2023.11.01 社長

社長のきもち 2023年10月

10月は天候に恵まれ、気持ちの良い秋晴れの日が続いています。最高気温も20度~24度くらいの日が多く、過ごしやすく感じます。気象庁によると10月の最高気温は平年より2度~3度高く、この先も比較的気温の高い日が続く見込みです。

長期予報でもこの冬はエルニーニョ現象の影響で暖冬の予測が出ており、特に西日本でこの傾向が強いようです。標高の高いところでは、紅葉の便りがすでに届いていますが、最低気温が8度を下回ると紅葉が一気に進むとのことで、各地での紅葉の季節までにはもう少し時間がかかりそうです。

 

 

将棋の世界では、10月11日に21歳の藤井聡棋士が将棋の8大タイトルの内の王座戦を制し、すべてのタイトルを持つ史上初の八冠となり、大きな話題となりました。この偉業に、愛知県の県民栄誉賞や総理大臣顕彰も贈られる予定となっています。現在170名程度のプロ棋士の方が在籍しているとのことですが、プロ同士が対戦する世界で一つのタイトルを制するのもかなり難しい中で、一人ですべてのタイトルを保有している藤井8冠はまさに別次元の棋士と言えます。

 

小学生の頃から詰め将棋を好み、早くから人工知能(AI)を取り入れて研究してきたところに従来の棋士との違いを感じますが、対局では「AI超え」とファンがうなる妙手も繰り出す感性と終盤の圧倒的な強さは、他の棋士の驚異と脅威になっているようです。

 

八冠達成後の記者会見では、「八冠を獲得したが、まだ自分はその地位にふさわしい実力だと思っていない」と謙虚に語っていましたが、野球の世界の大谷選手も多数のタイトルを獲得しても「まだ自分は今がピークだと思っていない。まだ伸びしろがあると思っている。」とコメントしており、二人に共通する比類なき向上心と、世界は違っても子供の頃から変わっていない誰よりも将棋や野球が好きという純粋さが彼らの今の地位を生み出しているように感じます。

 

10月は来年4月に入社される内定者の皆さんの内定式を東京・広島で行いました。5名の内定者の皆さんが来年から新しくダイテックの仲間として加わります。当日の挨拶の中でも伝えましたが、我々が暮らす社会は、デジタル技術の進化によってたゆまなく変化を続けており、またビジネスの世界でもDXが進んでいます。いろいろな変化に対応できる柔軟性と、重要なところはぶれない強固さが求められています。

これから入社される皆さんにはこの柔軟性と強固さの両面を持って入社して欲しいと思っています。

それぞれの個性と豊かな感性を生かしてダイテックで活躍してもらうことを楽しみにしています。

 

 

10月は北陸地方に小旅行をしてきました。前から行ってみたかった富山県の射水市が今回の主な目的地でした。市内の新湊地区を流れる内川の風景を以前映画のシーンで観て行ってみたいと思っていたのがきっかけですが、運河とも思える川の両岸に漁船が係留され、どこか懐かしい港町の風情を感じ、川と橋が一体となってその場所に溶け込んでいる姿に感動を覚えました。

日本にはまだまだこうした古き良き風景が残っている場所がたくさんあるように思います。この風景が変わらず続いていくことを願っています。