2024.02.29 社長

社長のきもち 2024年2月

2月も終わりに差し掛かり、季節は春へと動き始めています。早咲きの河津桜は各地で満開となり、このまま一気に暖かくなるのではと思っていましたが、このところは寒の戻りもあり、「三寒四温」ならぬ「四寒三温」のような気候が続いています。寒暖差アレルギーが話題となっていますが、スギ花粉の時期も始まり、花粉症や寒暖差アレルギーに悩んでいる方(私もその一人ですが)にとっては、しばらく辛抱の日々が続きそうです。

 

 

今年1月にアメリカのニューヨーク・タイムズが発表した「2024年に行くべき52か所」に私の地元でもある山口県の山口市が選ばれ、この2月の連休中は県外や海外から訪れた観光客が、例年の3倍近くになっているとのニュースが流れていました。

 

山口市は室町時代にこの地域を治めていた大内氏が京都を模して街づくりをしたことから「西の京都」とも呼ばれており、大内氏が独自の大内文化を広めたことでも知られています。市内には西京高校という名の学校もあります。

今回ニューヨーク・タイムズが山口市を選んだ理由として、観光公害が少ないコンパクトシティである点や、現在令和の大改修中の「国宝 瑠璃光寺五重塔」、600年前から続く「山口祇園祭」、美肌の湯で知られる「湯田温泉」、小さな路地にあるコーヒーショップや飲食店などを挙げ、歴史と文化に溢れた魅力ある街として紹介しています。

 

 

山口市は県庁所在地の中でも人口の少ない(45位/47都道県)静かな地方都市で、市内の中心を流れる「一の坂川」には天然記念物のゲンジボタルが生息し、毎年5月下旬~6月上旬になると川の両岸で幻想的なホタルの乱舞を見ることができます。

また山口市はチョコレートの町としても知られています。2018年の総務省の家計調査では、山口市の世帯当たりのチョコレート支出(総世帯あたり)が、2位の名古屋市を大きく引き離して全国の県庁所在地と政令指定都市で1位になり、チョコレート菓子の2019~2021年平均支出(2人以上世帯)は、全国平均を大きく上回りトップとなっています。市内にはベルギー王室御用達のチョコレートを扱う専門店もあるようです。

上品な甘さが特長でお土産にも人気の高い「外郎(ういろう)」も山口市の郷土名産となっています。静かな街山口市も、これから春の行楽季節を迎え、今年は多くの観光客でにぎわいそうです。

 

 

 

現在NHKテレビの大河ドラマでは「光る君へ」が放送されています。平安時代中期を舞台に、「世界最古の女性文学」と呼ばれる『源氏物語』を生んだ紫式部が主人公で、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた彼女の生涯を描いたストーリーになっています。平安時代中期が全盛期とされる貴族社会の優雅さの一面をこのドラマから感じ取ることができます。

 

地元山口県光市の「光ふるさと郷土館」では、今回の大河ドラマの放送に合わせ、源氏物語の世界を人形で再現したギャラリーが設けられています。第一巻「桐壺」~第九巻「葵」のそれぞれの場面が解説付きで展示されています。じっくり見ていると、この時代に少しタイムスリップした気分になりますね。

光ふるさと郷土館では、この時期は「郷土館のひなまつり」と称して、明治時代から昭和時代に至るまでのひな人形も展示されています。御殿雛や趣のある土人形の内裏雛、豪華な京びななど、様々な種類のひな人形を鑑賞することができます。来月3日は桃の節句ですね。ひな人形が今のように豪華になったのは昭和に入ってからのことのようですが、人形作りという日本の伝統文化をこれからも残していって欲しいと思います。

前列は明治時代の平置き雛、左後列は大正時代の段型雛、右後列は昭和初期の段型雛

3月から2025年3月の卒業生を対象としたダイテックの会社説明会も始まります。多くの学生の方にダイテックに興味を持ってもらい、説明会に参加してもらうことを期待しています。