2024.05.30 社長

社長のきもち 2024年5月

5月といえば「五月晴れ」と言われるように、カラッとした気持ちの良い青空が広がる季節ですが、今年はその五月晴れの日は少なかったように感じています。4月に続き5月も気温が高めとなり、25度を超える夏日が全国であたりまえのようになっています。夏の季節が1か月前倒ししているように感じている方も少なくないと思います。これから気温も湿度も高くなり、梅雨に向けて季節は動き始めそうです。

 

 

先日は大興グループがプラチナスポンサーとなっている、プロバスケットチームの広島ドラゴンフライズがB1チャンピオンシップ戦で初優勝を飾り、地元広島は大きな喜びに包まれています。

西地区3位の広島ドラゴンフライズはワイルドカードでのチャンピオンシップ出場でしたが、西地区の優勝チームの名古屋も準決勝で破り、決勝では昨季王者で同地区2位の琉球を破り、Bリーグ1部(B1)昇格4季目での初優勝をとなりました。チャンピオンシップ戦では戦うごとに強くなっていった印象のある、まさに下剋上での今回の優勝でした。

2014年のナショナルリーグ(NBL)参入から10シーズン目の快挙ですが、設立当時はB2リーグからのスタートで、2020年にB1昇格を果たしたものの1季目は西地区最下位の成績で、強豪がひしめくB1リーグではなかなか思うような成績が挙げられませんでした。それだけに今回の快挙はこれまで応援してきた地元のサポーターや関係者にとっては大きな喜びとなりました。

地元では広島カープやサンフレッチェ広島の人気に押されてきた広島ドラゴンフライズですが、今回の優勝でファン層は大きく広がっていきそうです。初優勝おめでとうございます!

 

 

ダイテックでは狂言の大蔵流五家の一つである茂山千五郎家の方々とご縁があり、日本の伝統芸能文化である狂言を応援しています。

狂言は室町時代から続く日本の伝統芸能文化で、現在能楽協会に所属する流派としては、京都を中心とする「大蔵流」と関東の「和泉流」の二つ流派があります。

京都と関東では芸風も対照的で、京都・茂山千五郞家の庶民的な親しみやすい芸風と、関東山本家の武家式楽の伝統を今に残す古風で剛直な芸風があることで知られています。

 

茂山千五郎家では茂山七五三師が人間国宝(重要無形文化財各個認定)に昨年認定され、そのお祝いの会が今月京都で行われました。

今回の茂山七五三師の人間国宝認定は、祖父、父に続き、親子三代での人間国宝認定になります。茂山七五三師については、兄の正義(五世千作師)氏が千五郎家の跡継ぎとして狂言のみに専念できたのに対し、次男であった事と戦後間もない狂言苦難の時代であったのが相まって狂言方だけでは生活できず、銀行員と狂言方を兼業する生活を20年に渡り送られています。その中で人一倍精進を重ね、人間国宝(重要無形文化財各個認定)に認定されたことは特筆すべきことといえると思います。

 

現在茂山千五郎家の当主(家長)は茂山七五三師の甥にあたる十四世茂山千五郎師が務められています。茂山千五郎師とは2017年ごろから交流をさせていただき、昨年1月のダイテック宇部事業所開所式では、特別に祝宴の狂言を演じていただきました。

また新入社員研修では、「狂言に学ぶ日本語のうつろひ」と題して特別講座も行っていただいております。室町時代から現代にいたる日本語の「うつろひ」を学ぶ貴重な機会になったように思います。

 

 

これから気温も湿度も高くなる日が多くなりそうです。まだ夏の暑さに体が慣れていないこの季節、体調維持には十分留意していきましょう。