2021.02.25 社長

社長のきもち 2021年2月

コロナ感染者数の減少に伴い、10都府県に発出されていた緊急事態宣言が、首都圏を除く6つの府県で解除されることになりました。医療従事者へのワクチン接種も始まり、少しずつですが、希望が持てるニュースも増えているように思います。2021年東京オリンピック・パラリンピックの開催には消極的な世論も漂っていますが、できる限りの対策を講じることを前提に、開催が最終的に決定することを期待しています。

 

さて、皆さんの中にも、SDGsという言葉を知っている方が多いと思います。持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すという国際目標となっています。
この開発目標は、17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 日本でも多くの自治体・教育機関(大学等)・企業で取り組みが始まり、年々その関心が高まっています。我々の身近な企業でも環境にやさしい製品の開発など、多くの取り組みが始まっています。

新型コロナ対策となるワクチンについては、経済力に勝る先進国では接種が進んでいるものの、経済力に劣るアジアやアフリカの発展途上国では接種が始まっていない国が多く、SDGsの3番目のゴール「すべての人に健康と福祉を」の実現とは程遠い現実があります。
日本では全国で年間約612万トンものフードロス(もったいない現象)が発生していますが、これは世界で飢餓にさらされている人々へ行っている食糧援助料の約1.6倍に相当するとのことです。
SDGsの2番目のゴール「飢餓をゼロに」や12番目のゴール「つくる責任つかう責任」につながる問題として、フードロスについても関心を高める必要があります。

 

2月の中旬から三寒四温の天候が続き、冬から春へと季節が動こうとしています。同時に花粉の飛散が本格シーズンを迎えました。今後西日本では中国大陸から飛来する黄砂の量も多くなりそうです。先日訪れた山口県の防府天満宮では、境内の紅梅も先始め、春を告げるメジロの姿も見かけました。

昨年に続きコロナ禍で迎える今年の春ですが、感染には留意しながら、天気の良い日は外出する機会やスポーツする機会を増やしていきたいですね。そしてビジネスの活動も、関西圏・首都圏の非常事態宣言が解除された後は徐々に人の動きも活発化させていきたいと思います。もうすぐ啓蟄、始動の春にしていきましょう。